チハの架空国家2(再建)

1976年3月のイタリア革命で独立した。
1980年1月17日にユーラフリカ連邦自治領へと転換。

モザイク国家で、宗教的対立が絶えない。特にキリスト教マロン派とイスラーム教スンナ派の対立は深刻である。

政体は人民共和制。社会主義を目指す連立勢力が執権党として活動している。

自治領主席は自治領の元首であり、自治領を代表する。中央執行評議会議長を任免する権利を持ち、中央執行評議会とともに行政権を行使する。人民議会議員によって選出され、任期は5年。再選は禁止されている。主席はキリスト教徒、ユダヤ教徒、無神論者、不可知論者、無宗教者のいずれかでなければならない。

歴代大統領及び主席

第代	氏名	任期	党派	宗派	備考
初代	エミール・シャアムーン	1976年3月1日〜1979年4月17日	レバノン民主党	ギリシャ正教会	レバノン独立革命を主導。傑出した政治能力で他宗派にも人気。土着化したビザンツ貴族にルーツをもつ。
2代	ジュリア・スライマーン	1979年4月17日〜	レバノン共産主義者同盟	マロン派カトリック→無神論	レバノン独立を国際的に承認させた功労者。弁護士・歌手として宗派を越えた人気を誇る。レバノン名門地主のスライマーン家出身。

自治領中央執行評議会は、人民議会の議決に基づいて行政を執行する機関であり、その成員は人民議会より選出される。自治領の最高執行機関である。主席が評議員の中から議長を指名し、解任する。又、人民議会から執行評議会不信任を決議された際も、評議会は総辞職する。総辞職後再選出までの間は人民議会で全てを議決する。
中央執行評議会議長は共産主義者同盟から選出される。閣僚は人民戦線に参加する各宗派ごとに配分される。

自治領の立法府で国権の最高機関。選挙制度は厳正拘束名簿式比例代表制。任期は3年。立法権と施政方針決定権などの行政権大綱を握っている。中央執行評議会評議員を選挙するほか、中央執行評議会議長就任同意権、自治領主席弾劾権、中央執行評議会不信任決議権など権力は強大。総議員の5分の1の要請・賛同によって、一度決議された議案の再審議が行われる。

レバノンの政党は、「労働者階級を代表する公認政党」のみ存在している。政党の権限はあまり強くなく、選出基盤の人民の意見が重視されている。

公認政党の詳細は以下の通り。

党名	略称	代表者氏名	会派名	議席数	イデオロギー	備考
社会党-マロン派	SP-M	カミーユ・スライマーン	レバノン人民戦線	30	人民民主主義、共和制、穏健世俗主義、マロン派の権益保護	マロン派の利益を代表する。
社会党-ドゥルーズ派	SP-D	サラーフッディーン・ビータール	レバノン人民戦線	10	人民民主主義、共和制、穏健世俗主義、ドゥルーズ派の権益保護	ドゥルーズ派の利益を代表する。
レバノン民主党	LDP	ミハイル・フーリー	レバノン人民戦線	10	人民民主主義、共和制、世俗主義、無宗派	無宗派政党だが事実上ギリシャ正教徒の利益を代表している。
レバノン共産主義者同盟	LKA	ジュリア・スライマーン	レバノン人民戦線	75	マルクス主義、人民共和制、無宗派、世俗主義	世俗主義政党で、ライックな政教分離を目指している。
アマル・ヒズボラ連合	AHU	ハサン・ナスルッラーフ	レバノン人民戦線	6	人民民主主義、共和制、穏健世俗主義、シーア派の権益保護	シーア派の利益を代表する。
社会党-スンナ=ブーメディエン派	SP-SB	アリー・ブーメディエン	レバノン人民戦線	4	人民民主主義、共和制、世俗主義、スンナ派の権益保護	スンナ派の利益を代表する。
急進左翼党	RLP	シャルル・フーリー	民主左翼連合	10	ライシテ型世俗主義、社会民主主義、民主的社会主義	世俗主義政党で、現代的社会主義の実現を目指す。LKA改革派が結成。
赤緑連合	G-A	ディミトリウス・シャアムーン	民主左翼連合	5	民主的社会主義、環境左派	環境政党「緑の党」と新左翼学生組織の「レバノン赤色同盟」「レバノン赤軍」「レバノン民主青年同盟左派」が合流して結成。

大局的にはユーラフリカ連邦の方針に準ずる。

アラブ人が90%以上。フランスとイタリアの統治を経ているため、フランス語やイタリア語に堪能な者が多い。アラビア語レバノン方言が日常的に用いられており、ラテン文字で表記される。アルメニア語やイディッシュ語、ドイツ語も通じる。